保険の見直しのタイミングその2、住宅購入・独立開業など
前回、保険の見直しのタイミング・その1を書きましたが、
保険の見直しのタイミングについて・その1 | 保険見直し入門
保険の見直しのタイミングは、例えば結婚や子どもの誕生などといった、家族の状況の変化以外にもあるのです。今回はそのことについて書いていこうと思います。
1.家を購入した時。
念願のマイホーム!夢のマイホームを購入した時も、実は保険の見直しが必要なのです。
家を購入する際は、殆どの人は住宅ローンを組まれると思います。実はほとんどの住宅ローンには「団体信用生命保険」という保険が付随しているのです。
団体信用生命保険とは、ローンの支払いの途中で契約者が亡くなった場合は、契約者死亡以後のローンの支払いを免除する、というものなのです。
万が一の時は、残ったローンは保険金で相殺されて、ローンは終了して住居は残ります。
つまり、「団体信用生命保険」という保険に加入するわけですから、マイホーム購入前すでに生命保険に加入している人は、保障が重複してしまう場合があります。
ローンのための生命保険の保障額を減らす、などの生命保険の見直しが必要なのです。
ただし、団体信用生命保険に任意加入のローンもありますので、もしも団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを借りる場合は、万が一の時に住宅ローンと相殺出来る金額分の保障を上乗せすることをおすすめします。
2.会社を辞めて独立・起業・開業した時。
会社を辞めて独立やお店を開業など、会社員から自営業になったら、厚生年金から国民年金に変わるなど、公的保障の内容が変化します。
それによって公的保障が少なくなる場合がありますので、死亡保障・医療保障を増やす必要があります。
また、個人事業主や経営者になると、保険料を事業経費として計上することも出来ます。
3.保険を見直したい時。
保険を見直したい時が、本当の見直し時なのかもしれません!
保険料が負担になったと思った時は、現在加入している保険の保障額を調べて、多めに入っていたら、割高な保障から減額をしたほうがいいかもしれません。
しかし、何もかも減らしたり無くしたりするのではなく、必要な保障だけ残して、余分な保障はカットすることをおすすめします。
また、保険料のコストカットのために、他の保険会社に乗り換える方も少なくないと思われます。
ここで、大きな落とし穴のケースを1つご紹介。
他の保険会社の新しい保険に乗り換える前に、今まで加入していた保険を慌てて解約したとしましょう。
もし、乗り換え先の新しい保険に加入を拒否されてしまった場合、どの保険の保障を受けていない状態になってしまいますので、万が一のことが起こってしまった場合、何の保障も受けられないことになってしまいます。
そうならないように、新しい保険の保障が始まるタイミングを知ったうえで、新しい保険に乗り換えましょう。
新しい保険への加入を終えて、保障が始まってから、古い保険を解約しましょう。
その他、所得が高額になった時、共働きの妻の年収が高くなった時(妻の年収が850万円以上になると遺族年金がもらえなくなるため)、保険の満期や更新の時など、保険の見直しのタイミングはたくさんあるのです。
4.保険を見直したいのだけど・・・どうすればいいの?
保険に入ったから、といってそのまま何年も払いっぱなしにするのではなく、人生のターニングポイントで保険を見直す必要があるのです。
「結婚・出産してからしばらく経ったのだけど、保険はずっと同じだわ!」という人は、今からでも遅くないので、今の自分に合った保険に見直してみてはいかがでしょうか?
「じゃあ、どこに相談してどうすればいいのよ?」と思った方もいると思いますが、保険のプロである保険会社の方や、ファイナンシャルプランナー(FP)の方に相談するのがいいでしょう。
最近は、複数の保険会社と提携している保険の相談窓口のお店をありますので、そのようなところで相談するのもいいのかもしれません。
また、同じ保険内容でも保険会社によっては保険料が大きく違うこともありますので、保険を見直す際は、特定の保険会社一社だけではなく、なるべく多くの保険会社の商品を見て、見積もりを取って比較してみることをおすすめします。
いかがでしたか?保険って、実は皆さんの人生や生活にとっても密着しているのです。
2015年もいよいよ終わりに近づいています。保険の見直しをしたことがない方、是非家の大掃除の前に、今一度保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか?